「最初の月だけ高いのはなぜ?」訪問看護の『初回加算』について
訪問看護ステーション コラム
はじめての訪問看護、料金の「初回加算」ってなに?
こんにちは。SUNAO訪問看護ステーション(つくばみらい店)です。初めて訪問看護を利用される際、ご契約の書類や料金表を見て「この『初回加算』というのは何ですか?」と疑問に思われる方が多くいらっしゃいます。
これは、いわば訪問看護をスタートするための「準備費用」のようなものだとイメージしていただければと思います。
皆様が安心してご自宅での療養生活をスタートできるよう、私たち看護師は最初の訪問までに、主治医の先生と連絡を取ったり、お体の状態に合わせた計画書を作ったりと、たくさんの準備を行っています。
今回は、介護保険におけるこの仕組みについて、少し詳しく、でも分かりやすくお話しさせていただきますね。
【専門解説】介護報酬改定における初回加算(Ⅰ)・(Ⅱ)の区分と意義
初回加算とは、新規に訪問看護計画書を作成し、サービス提供を開始した際に算定されるものであるが、近年の改定により退院直後の在宅移行支援が強化されている。
1. 初回加算(Ⅰ):350単位(退院当日の訪問)
新たに新設された区分である。病院、診療所、または介護老人保健施設等から「退院・退所した当日」に、初回の訪問看護を行った場合に算定される。
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医学的根拠と目的:
退院直後は環境変化による病状変動リスクが最も高い。当日に看護師が介入することで、内服管理のセットアップ、在宅酸素や点滴ルート等の医療機器の確認、およびADL(日常生活動作)の安全性を即座に評価する狙いがある。 -
算定要件:
退院・退所当日の訪問が必須。
2. 初回加算(Ⅱ):300単位(翌日以降の訪問)
従来の初回加算に相当する区分である。退院・退所の「翌日以降」に初回訪問を行った場合、または在宅療養中の新規利用(過去2ヶ月間に当該ステーションの利用がない場合)で算定される。
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概要:
初回のアセスメント、主治医との連携、ケアプランに基づいた看護計画の立案にかかるコストとして評価されている。
この区分の違いは、「在宅移行のシームレスな連携(Seamless Transition)」を国が強く推進している証左である。
特に医療依存度が高いケースにおいては、退院当日の空白時間を作らずに(Ⅰ)の算定を目指すことが、再入院予防(Readmission Prevention)の観点からも推奨される。
ご自宅での安心のために、私たちができること
少し難しいお話をしてしまいましたが、ご安心ください。要するに、「病院から帰ってきてすぐ(当日)に来てくれる場合」と「翌日以降にゆっくりスタートする場合」で、少しだけ区別があるということです。
「私の場合はどうなるの?」「料金は具体的にいくら?」など、ご不明な点はいつでもお気軽にご相談ください。
